宗教観に基づく医療拒否とその対処について

子供に医療行為・治療を施す場合、通常は親の同意が必要となります。
必要な行為であるとの理解さえ得られれば特に問題が無さそうにも思えますが、意外にも様々な理由から拒否を受けるケースが見られます。
理由として特に多いのが、親の宗教観に拠るものです。
具体的には、麻酔や輸血の拒否が多い事例となっています。
信仰する教義に反する場合には頑なに拒否される事も多く、生命の危険が切迫している状況での拒否事例もある事から、後々にまで大きなトラブルになっているケースも見られます。
そうした事例を通して、現在では親の宗教観に対する社会的なコンセンサスが一応は形成されています。
親の宗教観が子供に適用されがちな点は認めた上で、医療に関して特に生命の危機の防止が目的となる場合については、子供の生命を優先した対処を取るというのが方向性となっています。
このコンセンサスに基づいた事例では、子供への輸血拒否を求めた親の親権を、児童相談所による保全処分請求に基づいて短期間で家庭裁判所が停止したというケースがあります。